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声、出さずとも その1 

深夜のテンションで書き続けていたパワプロのSSがやっとできた。

友沢×みずきなんでダリみずという方とかは見ない方が良いと思います。


『声、出さずとも』 1


「もう、何よ!文句があるなら言ってみなさいよ!」
また、突っかかった。これで何度目だろう。
頭に思ってる言葉と、口に出す言葉にここまで差があるなんて思ってもみなかった。
っていうかあんたも「別に」とか言わないでよ!
ああもう、空回りしてるな、私。
「自己中心で、デリカシーのないとこ最低ね!」
「フン、どっちが…」
私はひねくれ者なんだなぁって痛感した。
家に帰って、シャワー浴びて枕に突っ伏して――
最低だなんて言っちゃった。あいつも、私の事そう思ってるのかなぁ。
そうだよね、あいつ、私の事嫌いだよね。
口は悪いし、すぐ大声出すし。……素直になれないし。今日も寝れないだろうなぁ……

顔を合わせたら恥ずかしい。目が合うとすぐ突っかかっちゃう。
恥ずかしい気持ちを隠そうとして、どんどんあいつを遠ざけてる。……気がする。
あいつは歩み寄ってくれないから、私も歩み寄れないから。
「何よ……何か言いたいわけ?」
「お前こそ何だよ。別に俺は何も言ってない」
ひねくれ者よね、お互い。仲、悪いんだろうなぁ。

「こんにちは、『パワフルアカデミー』ってここですか?」
聞きなれない声がした。
声の先には小さな子供が二人居て、小さな包みを持っていた。
「お兄ちゃんに、おべんとうを持ってきたの」
「かわいい。いいなあ~、こんな可愛い弟や妹がいて」
かわいい。お兄ちゃんだなんて。
私もこんな弟と妹が欲しかったなぁ。
「あっ、お兄ちゃん」
え?えええ?
お兄ちゃん?お兄ちゃんってまさか……
「お前たちここに来るときは、連絡しろって言っただろ」
「お兄ちゃんってあんた!?」
に、似て……る?ような?そう言われれば。
全然生意気に見えないしそれに……かわいい。
「お兄ちゃんにお願いががあったんだよ。あの、これ」
「なになに、私にも見せて?え~っと、授業参観?」
「おい、何勝手に見てるんだ」

「今年こそはお兄ちゃんにきてほしいなあ」
どういうことだろう?
授業参観って親が行くものじゃないのかな。
「どういうこと?」
「お前達には関係ないだろ?」
ムッ!もう、ほんとひねくれ者よね。すました顔で言ってさ。
別に教えてくれたっていいのに。私、あんたの事もっと知りたいだけなのに。
ほんと、乙女心を分かってないっていうか何ていうか。
「あのね、お母さん病気でずっと入院してて……授業参観に誰もこないの」
「それで、今年こそはお兄ちゃんに来てもらおうと……」
「へー、そうなんだ。大変ね。まったくお兄ちゃんは超ムカツクのに、君たちは素直でかわいいなぁ」
ああ、もう……ほんと素直になれればいいのに。
「朋恵、翔太。わかった。兄ちゃんが必ず行くよ。さ、帰るぞ」
「ほんと?わーいお兄ちゃんが来るー!」
「じゃあね、みずきお姉ちゃん!」
「はいはーい。まったねー。ってあれ?私自己紹介したっけ?」
ううんと、まぁ、いいか。
もしかしたらメガネ君達が言ってたのかもしれないし。
はぁー……今日は寝れる……かな?とりあえずお風呂にゆっくり浸かって考えよう。

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